それぞれの事情
おはうございます。スーズーです
つい最近、中国人の中医師の先生と話したことですが・・・もちろん、日本語で(笑)
中国の中医師という肩書があるのに日本では使う事が出来ない医師の資格ですが、日本で医師の資格がなくてもできる整体院や漢方薬局のアドバイザーなどをしている中国人中医師の先生方はとても多いです。
あ、よく「国際中医師」を持っていますと言う方がいますが、「国際中医師」と「中医師」は全く違って、「中医師」は中国の中医薬大学で学び、臨床なども経験し、中国の国家資格を受験し合格できないと取れない資格に対して、「国際中医師」は中医学をある程度勉強し修了した後に試験を行って合格しましたよ。という、中国が許可した民間の資格です。
なので、✨国際✨とついているだけで、すご~い!😆となりそうですが、、、実は「中医師」の方がはるかに凄いのです!!!
結構、これが判らない日本の方々が多いです。
話しを戻します
中医師の先生がこのコロナ渦で考えさせられたのはやはり、ご自身の持っている医師としての資格を生かして、感染した人達の力になりたいという事。
日本ではどうしても使えないので、では中国に戻って・・・
ということも考えてる様子。
しかし、今はまだチケットすら購入できず、また帰るにしても色々な事情があって・・・
聞いた話ではチケットを購入できないというのは、ただ単に飛行機のチケットが高いという事だけじゃなく、中国国内を発着する空港も「上海」と「大連」のみで便数も限られているので、買いたくても買えないという事情。
それと、家族も日本にいて生活をいているので、連れて帰りたくない事情があるという事。
それは、やはり治安の悪さ
中国大陸は広すぎて、貧困の差も激しいというのは世界の認識ですが、その中でも特に子供の誘拐はかなり深刻な問題の一つでもある様子。
中国人の先生はやはり家族、特に子供を中国に連れて戻った場合に、そういう事件に巻き込まれてしまう・・・という懸念があるという事。
先生の話では、子供を誘拐するのは簡単であっという間で、誘拐された後どうなるかと言うと、手足を切り取られて逃げられないようにし、身体障がい者にして、道端で物乞いをさせ、その集まったお金を搾取する。
もちろん、性的な暴行もあるでしょう・・・悲しい事ですが
そういう犯罪組織があると話していた。
“ だから家族を中国に連れて帰ることは出来ない。
日本の治安の良さは世界のトップになるくらいでしょ!
間違いなく、日本にいた方が家族にとっては安全で安心だという事なんです。"
と話されて、改めて日本と言う国に生まれ育って、この半世紀を過ごしてきた自分が恵まれすぎているな・・・と身につまされる思いがした。
先生も医師ではあるものの、何もできず苦しいだろうな・・・と思った。
中国に行って、確かに足が不自由だったり、嘘と分かる話しをして同情をひいてお金を恵んでくださいというような、物乞いをしてる場面に出くわしたことも何度かあったけど、その時は、生きるのに必死なんだな・・・
と思ってたんだけど、もしかするとそういう風に誘拐された人達だったのかも・・・
と思うと、とても悲しいし、苦しささえ感じてしまう。
これは中国に限った事ではなく、日本以外の国では実際に起こっている事だ
・・・重い内容だけど、これが世界の現実なんだよね
日本は平和ボケとよく言われるけど、こういう話を聞くとやっぱりそうだよな・・・と考えさせられてしまう。